ロッテ・清水、今季8試合目で勝利「もう負けたくない」
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ロッテのエース清水が、今季8試合目の登板でようやく勝った。今季の開幕投手12人の中でたった1人未勝利だった右腕は、「気持ちが折れそうになったが、開き直って自分らしくやってきて、やっと実を結んだ」と、笑みが広がった。
連敗中は、軸足の右足に体重が乗り切らないうちに投げだし、上体が前に突っ込む傾向があった。そのため、キャッチボールから右足一本でしっかりと立つフォームの修正に取り組んできた。無走者でもセットポジションから投げ、コーチの勧めで習い始めたチェンジアップも使った。苦境を乗り越えるため、必死にもがいた。
6回で9安打を許した。球の切れ、制球ともいまひとつで「ボール自体はあまり良くなかった」と本人も認めたが、勝利投手になった事実が何よりもうれしかった。「一番いい薬をもらった。もう負けたくない。勝てるだけ勝ちたい」と、巻き返しを誓った。
★打線がエースを援護「何とかしたかった」
ロッテ打線は先制、中押し、ダメ押しと効果的な得点で、清水に今季初勝利をプレゼントした。
一回に先制打した福浦は「早く1勝を挙げてほしかった。これで乗っていくでしょう」。三回、右前へ2点適時打したベニーも「外角の難しい球だったが、コースに逆らわずうまく打てた。清水のために何とかしたかった」と、エースを援護できたことに満足そうだった。
◆バレンタイン監督(初勝利の清水に)
「チームにとって大きなウエートを占める選手だ、と清水に言い続けてきた。投げるたびに良くなっていた」
完全復活ではないけどね。でも待ってました。