成瀬が無傷の5連勝!「交流王」ロッテが3連覇へ好スタート
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たとえ昨年のセ・リーグ覇者だろうが、中日はネギを背負ってやってくるカモにすぎない。先手を奪い、追いすがられても突き放す。横綱相撲で、ロッテは中日から交流戦通算10勝目(3敗)。千葉マリンでは6連勝と今年も竜はお客さんだ。
「調子は悪かった。でも向こうの打線のペースにさせないように、うまく投げられた」
4年目左腕の成瀬が、昨年6月7日のナゴヤドームで7回13奪三振の快投を演じた相手に、連打を許さない。140キロ台の直球は皆無。だが、落ち着いたマウンドさばきでスキを見せない。無傷の5連勝で、早くも昨年の勝ち星に並んだ。
試合前のメンバー交換。笑いかけるバレンタイン監督に、落合監督は握手もせずクルリと背を向けた。一昨年の監督会議で舌戦を繰り広げ、昨年のWBC日本代表への選手派遣問題でも「日本人なのに協力的でない監督がいる」と名指しせずに批判するなど、両者の遺恨は数知れず…。だが、グラウンド上の直接対決は、毎年驚くほど一方的だ。
「成瀬は作戦通りに投げてくれた。(打線も)球をよく見て四球を選んだり、チームの結束力で勝てた。初戦だし、負けるより勝った方がいい」
貯金を今季最多の9まで積み上げても、バレンタイン監督は涼しい顔。ガムはロッテ、交流戦もロッテ。3連覇へ好発進だ。
★福浦、自画自賛!2戦連続猛打賞
福浦が六、八回とチームの失点直後に中日を突き放す2本のタイムリー。「向こうに流れが行きそうだったから、何とかしたかった。流れを引き戻すバッティングができた」と自画自賛。右脇腹を痛めて開幕直後にチームを離脱したが、20日の楽天戦(フルスタ宮城)に続く2戦連続猛打賞と、いよいよ本調子だ。
中日は嫌いじゃないけど、落合は誤解を生みやすいよなー。