ロッテ俊介5月4連勝、交流戦MVP宣言
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ロッテ渡辺俊が5月負けなしの4連勝で、早くも昨季に並ぶ5勝目を挙げた。サブマリン対策で左打者を5人並べた横浜打線も苦にしなかった。右打者の胸元に食い込むシンカーを効果的に使い、外角への直球、カーブでリズミカルに打たせて取った。5回1死まで“完全”ペース。結局、8回5安打2失点で降板したが、存在感は十分に見せつけた。
「いいペースだったので点をやりたくなかったんですが…。でも交流戦では賞を取ります」と、好調ぶりを表すようにMVP宣言まで飛び出した。
25日の横浜戦が雨で中止となり、今季3度目のスライド登板だった。「調整で一番難しいのは禁酒」と苦笑いする。登板3日前からの禁酒を1日伸ばし、ストイックな状態で試合への集中力も持続させる。この日無四死球の安定感に、バレンタイン監督は「肉体的コンディションもいいし、全球種の制球が素晴らしい」と絶賛した。
これでソフトバンクを勝率で上回り4月27日以来1カ月ぶり首位に浮上した。立役者の渡辺俊は試合後、都内で父秀夫さん(60)の還暦祝いを行い、赤いスポーツベストをプレゼント。4日間の禁酒のかいあってか、格別においしいビールに酔いしれた。
俊介はフォア無しが素晴らしい。