千葉の「満塁男」だ!ロッテ・青野、グランドスラムで虎を粉砕
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この男、やはり満塁とは縁がある。昨年、史上初のプロ1、2号が満塁弾という離れ業を演じたロッテの青野が、プロ入り3本目の満塁本塁打=写真。「久々なのは分かっていた。満塁で打てたのはたまたま」と照れた。
六回、3-0となってなおも無死満塁の絶好機で打席へ。カウント1-1から高めの甘いカーブを見逃さず、フルスイングで左翼席へ運んだ。
「カーブを狙ってはいないけど、うまく体が反応してとらえられた」。26日の横浜戦で9号を放った時と、球種もコメントもまったく同じ。自然体の打撃で好結果を残し続けているあたりは、一過性の好調ではなく、地力がついた証拠だ。
鹿児島・樟南高3年の夏の大会以来となる甲子園での一発に「小さいころからのあこがれの球場で、試合も少ない中で打ててうれしい」と声を弾ませた。初の2けた本塁打を達成し、打点も31に伸ばした。現在チームの2冠王で、既にロッテ打線には欠かせない存在だ。
「今はしっかり自分のスイングができている」。自信に満ちた口調が、さらなる活躍を予感させた。
★小林宏、6回無失点で6勝目
小林宏は6回無失点で6勝目を挙げた。「低いマウンドに戸惑った。直球がシュート回転するのも修正できず、調子自体は良くなかった」と言うが、低めを意識した丁寧な投球でしのいだ。最大のピンチは1-0の五回無死二、三塁。しかし福原を三振、赤星と関本を凡打に打ち取った。「ソフトバンク戦でやられていたから、絶対抑えようと思った」と言う通り、12日の登板で同点ソロを浴びた苦い経験を生かした。
◆大勝にロッテ・バレンタイン監督
「野手はとてもいいスイングができていた。みんな甲子園では打ちたいのかな」
◆本塁打含む3安打を放ったロッテ・サブロー
「思い入れのある場所で打てたのがうれしい」
★骨折の今江は全治6週間
ロッテは28日、左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折した今江が東京都内の病院で有鉤骨の除去手術を受けたと発表した。全治6週間。今江は26日の横浜戦の打席でスイングした際に左手の痛みを訴え、途中交代。その後、骨折が判明していた。
今江はここまで44試合で打率.269、4本塁打、21打点。北京五輪のアジア予選日本代表第1次候補にも選出されている。
青野は今江が帰ってくるまでフル出場してくれなきゃ困る。