ロッテが10度目鯉料理で4連勝!交流戦V3に向け視界良好
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敵地のファンの悲鳴を切り裂く打球が右翼席に消えた。七回二死一塁。ベニーの4号逆転2ランで広島を粉砕だ。
「何とかしたい気持ちがあった。前の2打席は不本意だったが、あの打席は手応えがよかったよ」。苦しんでいたのはベニーだけではなかった。広島先発のルーキー・青木高に五回までパーフェクトに抑えられた。それでも六回に犠飛2本で1点差に迫り七回も二死無走者からの逆転劇。わずか5安打で白星をもぎ取った。
これで広島相手に10勝目をゲット。交流戦の同一カードで、一方が10勝以上したケースは5カードあるが、ロッテはすでに4球団から2ケタ勝利を奪う好成績。広島キラーというよりセ界キラーがふさわしいのかもしれない。
「序盤は完ぺきに抑えられたが、あきらめなかった攻撃が良かったね」。バレンタイン監督も笑いが止まらない。ズレータ、今江と主力選手が故障離脱する中、4連勝でリーグ首位をがっちりキープ。交流戦の“ディフェンディング・チャンピオン”に死角は見当たらない。
★小宮山が3勝目「交流戦3連覇したい」
41歳の小宮山が3勝目を挙げた。「自分の勝ちは何とも思っていないけど、どうしても交流戦を3連覇したいから」と、勝利に貢献できたことを喜んだ。開幕から2カ月が過ぎ、疲れがたまり始める時期だが「練習をし過ぎないように気を付けて、マウンドで仕事をしっかりできるようにしている」とベテランらしい工夫。これからも安定した投球を披露しそうだ。
◆六回に代打で犠飛を放ったロッテ・早川
「無死だったし、犠飛でいいと思っていた。いい仕事ができた」
■データBOX
ロッテの広島戦は05年5勝、06年4勝でこの日が10勝目。ロッテが交流戦で同一カード通算10勝以上したのは巨人戦(11勝)、中日戦(10勝)、横浜戦(10勝)に次いで4カード目。他球団で同様のケースはソフトバンクの横浜戦10勝があるだけ。
まさにロッテは交流戦の鬼。