さすが安打製造機! ロッテ・福浦の一振りで試合を決める
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帰ってきた安打製造機が試合を決めた。福浦が同点の八回、右中間を破る勝ち越し2点二塁打。「抜けた瞬間やったと思った」。会心の一打に、日ごろ感情を出さない背番号9が表情を緩めた。
伏線は前の打席にあった。四回は内角直球を空振り三振。六回一死二塁でも内角の直球に詰まって遊飛に倒れた。八回の打席でも2球内角を攻められた。「前のチャンスで凡打していた。多少意地もあったし、犠飛でいいから何とかしようと思った」と3球目の内角直球をフルスイング。3度目の正直で打ち返した。
3月末に右脇腹を痛め、4月は全休。しかし5月5日に復帰すると、その後は22試合中11試合で複数安打を放つなど、打率3割4分1厘と猛烈な勢いで打っている。交流戦は38打数17安打で4割4分7厘と、手が付けられない状態だ。
現役最多の6年連続3割を継続中の好打者は「戻ってきたころよりずっと良くなっている。1カ月いなかった分、頑張らないとね」。心強い完全復調宣言も飛び出した。
★渡辺俊、完投で5連勝「チーム内の競争はいい刺激」
渡辺俊は今季3度目の完投で5連勝とし、6勝目を挙げた。
序盤から走者を背負いながらの投球だったが、六回の1点にとどめた。「直球があまり良くなかったけど、カーブやシンカーが効いた」。低めに集める丁寧な投球で、27アウトのうち外野フライは一つだけで、内野ゴロの山を築いた。
6勝は小林宏、成瀬と並んでチームトップだ。「チーム内の競争はいい刺激になる。負けないように頑張らないと」と話した。
★呉偲佑が台湾に一時帰国 左肩の検査で
ロッテは3日、呉偲佑が違和感を訴えた左肩の検査のため、台湾に一時帰国すると発表した。再来日の日時は未定。
呉偲佑はここまで2軍で7試合に登板し2勝2敗の成績だった。広報を通じ「チームに迷惑をかけて申し訳ない。すべての不安を取り払って1日も早く日本に戻り、今までの分を取り返す活躍をしたい」とのコメントを出した。
福浦がいると違うチームになるね。俊介もGJ。