ロッテ・渡辺俊、完投6勝目!「予告内野ゴロ」で鮮やか燕斬り
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内野ゴロの山、山、山。予告した通りにヤクルト打線を操った渡辺俊が、今季3度目の完投で6勝目を挙げた。
「試合前、ナベ(二塁の渡辺正)に『きょうはいっぱい行くよーっ』て言っといたんだけど。あんなに行くとはね」。思い通りの投球だった。中盤以降はカーブとシンカーの数も増やして、ツバメ打線を翻弄。安打以外で外野に打球が飛んだのは九回、最後の打者の中飛だけ。二ゴロは10個もあった。
「本当に素晴らしい投球だった。完投してくれたのも大きいね」。バレンタイン監督が絶賛するのも当然だ。これでチームは交流戦単独2位。3連覇へ向けて、全勝の日本ハムを2差で追う態勢に入った。
「ここ(交流戦)で、セ・リーグの打者に、徹底して苦手意識をつけさせたいですね」。すでにポストシーズンをにらんでいるかのような、挑発も見せたサブマリン。俊介の視界は、はるか遠くまで開けている。
★福浦ばっちり!勝ち越し2点打
福浦が同点の八回、右中間を破る勝ち越し2点二塁打。日ごろ感情を出さない背番号9が表情を緩めた。3月末に右脇腹を痛めたが、5月5日に復帰すると、22試合中11試合で複数安打を放つなど、打率.341。交流戦は38打数17安打で.447と、手が付けられない。現役最多の6年連続3割を継続中の好打者は「戻ってきたころよりずっと良くなっている」。心強い完全復調宣言も飛び出した。
★左手小指骨折のズレータ、治療のため渡米
ロッテは3日、フリオ・ズレータ内野手(32)=写真右=が左手小指骨折の検査、治療のため、4日に渡米すると発表した。
千葉マリンスタジアム内で会見したズレータは「正直いい状態ではない。1日でも早くプレーしたいが、今はいつ戻れるかわからない」と話した。再来日の日程は未定。ズレータは4月15日の西武戦(千葉マリン)で死球を受け、骨折。その後も試合出場を続けたが、先月29日に一軍登録を抹消された。
★ロッテ・呉、台湾に一時帰国
ロッテは3日、呉偲佑投手(25)が違和感を訴えた左肩の検査のため、台湾に一時帰国すると発表した。再来日の日時は未定。
俊介も福浦もGJ。ズレの分まで頑張ってくれ。