ロッテ、四国IL球団買収へ
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プロ球界の下部組織拡充を訴え続けていた指揮官が本格的に動き出した。この日の午前中に運営会社IBLJ側から球団に資本参加の打診があった。これを受けてボビー・バレンタイン監督(57)は「ドラフトで30人を獲得して、その内の20人を育成選手として現存しているチームに送り込んで育てたい。ILならこちらにも有益だし支障が少ない。これはプランではない。来季からの実現を目指している」と力説。「他球団もそうしてくれればマイナーリーグの拡張につながる」と呼びかけた。
現在、プロ12球団に対して個別に包括提案をしているIBLJの鍵山誠社長(40)は、すでに7球団に提案済みと明かした上で「具体的な返答はロッテだけ。球団を持つという形で検討するということでした。ILのルール上、問題はありません。12月中にはロッテ側と話をまとめたい」と説明。「チームの運営費は1球団1億円で多ければ6、7000万円の収入があります」と話した。実際、赤字額は1年目が3億円、2年目が1億5000万円と減っている。買収球団候補はIBLJに加盟している4球団の中で3球団は地元企業が親会社になっているため、唯一、親会社が決まっておらず、IBLJが保有する形となっている高知ファイティングドッグスが濃厚だ。
ただ、日本プロ野球組織や他球団からの反発が予想されるだけに、瀬戸山球団社長は「現在、育成選手枠という制度もあるのでいろいろな角度から研究しております。プロ・アマ関係各所との調整も必要な部分もあると思いますので誠意を持って努力していきたい」と慎重な構え。オーナー会議や実行委員会で諮られる今後の動向に注目だ。
瀬戸山ならやりきると思うね。