神宮で雨なら間違いない!ロッテ・里崎が“リプレイ”満塁弾
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雨、神宮、2点ビハインド、満塁…昨年と同じシチュエーションで、里崎が逆転のグランドスラムを再現した。1-3の八回二死満塁、フルカウントで強振した打球は、高い放物線を描き左翼席へ。人さし指で天を指し、ベースを回った。
「入れと祈りました。雨が降る神宮の満塁は、縁起が良いみたいです」
里崎自身、昨年の再現を意識していた。交流戦優勝をかけたヤクルト戦。豪雨の中、同じ2点リードされた二死満塁から逆転の一発で、チームを交流戦2連覇に導いた。
「今年も打てないかなとは思った。イメージはできていました」。この日まで打率.258と不本意な成績。六回の第3打席では二死一、三塁の好機で三振した。「だからこそ必死でした」。01年-03年まで同僚として球を受けたシコースキーの147キロの直球を逃さなかった。交流戦での満塁弾も3年連続だ。
チームはすでに20日の段階で、交流戦3連覇を逃しているが、それでもこの日も敗れれば5連敗。首位陥落の可能性もあった。
「チャンスに強いバッターが最高の働きをしてくれた。きょうは彼の強い気持ちが表れていた」。バレンタイン監督は、頼りになる主将を称えた。
★ラッキー!ハッピー!荻野がたった2球でプロ初白星ゲット
大学生・社会人ドラフト4巡目の荻野(日立製作所)が22試合目の登板でプロ初白星を手にし「勝ちは先発につけばいいものだけど、うれしい。家族に真っ先に報告したい」と顔をほころばせた。1-3の七回二死一、二塁で登板し、宮出を2球で二ゴロに打ち取った。直後の八回の攻撃で里崎の逆転満塁本塁打が出て、勝ち投手の権利が転がり込んだ。「いつも通り、自分の球を投げることだけを意識した。これからも続けていきたい」。防御率0.96と抜群の安定感を誇る右腕は力強かった。
★実力証明!ロッテだけ交流戦3年連続勝ち越し
今季の交流戦は24日の試合で、全12球団の勝ち越しと負け越しが決まった。05年から3年連続で勝ち越したのはロッテだけ。3連覇は逃したが着実に白星を重ねた。交流戦初Vの日本ハムは、勝ち越しも今年が初めてだった。3年連続負け越しは広島と楽天。楽天は17日の時点で9勝9敗1分けの5割だったが、以降3連敗を喫して勝ち越しを逃した。
交流戦はお手の物だね。