吉井と平下の電撃交換トレード
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ボビーが救いの手を差し伸べた。2軍調整が続き、“トレード志願発言”などで揺れていた吉井。ベテラン右腕にバレンタイン監督は「そういうコメントがあったことは知らなかった」としながら、「こちら側から彼に働きかけた。2軍にいたのも知っていたから」と説明。数日前にロッテ側から働きかけて電撃トレードが成立した。
メジャーで共に戦った2人だ。吉井は1998年に米大リーグのメッツへ移籍。バレンタイン監督の下でプレーした。「(吉井を)長く知っている」と気心が知れた仲だ。日米通算543試合に登板し121勝126敗62セーブの豊かな経験にも「さまざまな勝負をくぐり抜けてきた。それを発揮してほしい」と一目置いている。
ロッテは04年オフのトライアウトで吉井の獲得を検討した経緯がある。起用法についてバレンタイン監督は、久保が「左手第五中手骨骨折」で離脱するチーム事情もあり「先発ローテーションでしばらく穴があくところもある。そこを埋めて勝利に貢献してほしい」と先発を示唆した。
いきなり“古巣”との対戦で登板する可能性もある。「オリックス戦の登板?引退するまでには投げてくれるだろう」と明言を避けたバレンタイン監督。だが、久保のローテの穴を埋めるとなれば、7月5日のオリックス戦で先発させることが濃厚だ。
背番号は未定ながら、吉井も新天地での活躍に思いをはせる。自身のホームページ上で「再びボビーのチームで野球ができるなんて夢のようです」とコメント。幕張の地で、もう一花咲かせる決意を示した。
いきなりオリ戦登板か。ありえるね。