ロッテ:小林、日ハム完封で10勝目飾る
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ロッテが投手戦を制した。得点は七回2死後、早川の三塁打を口火に、福浦、サブローの連続適時長短打で挙げた2点のみ。小林宏が4安打、11奪三振の好投で守り切り、10勝目を完封で飾った。日本ハム・スウィーニーも粘ったが、七回に力尽きた。
▽ロッテ・バレンタイン監督 小林宏は今季最高の出来。300二塁打の福浦も祝福したい。これで調子が上がってくるだろう。
▽日本ハム・ヒルマン監督 どちらも限られたチャンスしかなかったが、それをものにできたかどうかが勝敗を分けた。
○…プロ14年目のロッテ・福浦が、記念すべき通算300二塁打を達成した。七回2死三塁から左翼線へと抜ける値千金の先制打。それまで好機で3打席凡退していただけに、「4度目の正直。こんな成績でも監督が使ってくれるので、1本でも2本でも打たないと」と喜んだ。
1259試合での達成は、藤村富美男(元阪神)の1213試合に次ぐ歴代2位のハイペース。「数字については、意識してない。それより、いい場面で打てたのが本当にうれしい」
○…ロッテ・小林宏が今季初完封。六回の守備を終えたときに右足ふくらはぎがつり、ベンチ裏でマッサージを受けたが、「足がつるのは、実は好調のサイン。(最大10メートルの風も)何度もこういう環境で投げているから、逆に有利だと思った」と前向きにとらえた。
その後の3回も「ごまかし、ごまかし投げました」。終盤にはピンチも背負ったが、最後の打者・高橋を捕邪飛に打ち取ると満面の笑み。「1戦1戦大事な試合が続く。この勝利で、チームも勢いに乗ってくれれば」。121球の熱投で、チームの奮起を促した。
○…日本ハム・スウィーニーが七回に連打を浴びた。「0-0のまま行って、チームに勝利のチャンスを与えたかったが……」と悔やんだ。しかし、テンポのよさと、手元で動く球は、ロッテ打線に有効で、六回までは毎回四死球を出したものの崩れることもなく、わずか2安打。ヒルマン監督も「スウィーニーも小林宏に劣らずよかった」と好投をたたえていた。
今日の勝ちはでかいよ。明日は絶対勝て。