ロッテ:今季チーム最多の18得点 日本ハムを降す
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ロッテが今季チーム最多の18得点で3連勝。一回、福浦のソロ、オーティズの2ランで3点先取。二回、2死満塁から福浦、サブローの連続適時打で3点を加えた。成瀬は、自身初となる10勝目。日本ハムの金村は制球が甘く、五回途中までに12失点と大乱調。
▽ロッテ・バレンタイン監督 うちはいい攻撃ができるチーム。以前は停滞した感じだったが、ここにきて一気に爆発する時期になったのだろう。
▽日本ハム・ヒルマン監督 これだけやられたのだから、内容は悪かった。投手が抑えられず、野手が守れず、打てなければ、必然的に負ける。
◇初の2ケタ勝利「最高。その一言です」成瀬
この日のロッテ・成瀬と日本ハム・金村で決定的に違ったのは、投球リズム。それが両チームの打線、守備のリズムにつながり、最終的に18-3という大差を生んだ。
成瀬が投げると、ゲームが淡々と進む。ストライクが先行し、打者を簡単に追い込むからだ。三回は陽仲寿、森本、四回は高橋、セギノールを連続三振に仕留めた。すると、打者も早めに勝負をしなくてはならない。その結果早打ちになり、凡打の山を築くことになる。
一方、この日の金村は最悪のリズム。制球が安定せず、ほぼ毎回の5四球。走者をためては、長打を浴びた。これでは、守っているほうもたまらない。記録上の失策は一つのみだが、挟殺プレーなどでミスが続出。序盤で大差をつけられ、攻撃も淡泊になった。
自身初となる2ケタ勝利に、成瀬は「最高。その一言です」と声を弾ませた。防御率1位の数字が示す通り、投球内容が安定しているのはもちろんだが、打線の援護も大きい。10勝中3勝は、2ケタ得点の援護を受けている。それも、リズムの恩恵だ。里崎は「成瀬は序盤の失点、味方が得点した直後の失点が少ない。だから、打線も乗っていける」と話す。
六回を投げきったところで成瀬を降板させたバレンタイン監督は「きょうの3回分は、今後(もっと大事なところで)投げてもらう分だよ」。首位との差を詰め、チーム全体をリズムに乗せる価値ある1勝だ。
○…日本ハム・金村は屈辱の投球内容に青ざめた。一回、2本塁打を浴びると、あとはもうめった打ちに遭った。四球で塁を埋めては長打を浴びるベテランらしからぬ内容だった。五回途中、今季チームワーストとなる12点目を失ったところでようやく降板指令を受け、小走りにベンチに引き上げた。「初回から点を取られ、その後も修正できず、試合を壊してしまった。申し訳ない」とうなだれた。
★ロッテの入場者数が100万人突破
ロッテは4日の日本ハム戦(千葉)で、今季の主催試合の入場者数が100万人を突破した。通算46試合目で、昨季よりも6試合早い。
成瀬は風格すら出てきたな。