ロッテ・成瀬が初の10勝目!エースの活躍に打線も触発18点
|
成瀬は丁寧な投球で6回を高橋の本塁打による2失点のみ。大量リードもあり、ロッテでは小宮山以来となる9年ぶりの4試合連続完投勝利はならなかったが、4年目で初の二けた勝利となった。
「(10勝は)目標だったんで最高です。力いっぱい投げたんで途中で疲れました。自分が投げれば負けない流れをつくりたい」
7月に3勝0敗で月間MVPを獲得した勢いを8月に持ち込んだ。ここまでわずか1敗。1人で貯金9を稼いでいる左腕は力強く言ってのけた。
この日は最大風速8メートルを記録した千葉マリン名物の“強風”も「うまく使えました」と余裕。スライダーとチェンジアップを多投し、日本ハム打線を惑わせた。
プロ4年目で初めて掴んだ開幕からの一軍ローテ。渡辺俊や清水、小林宏といった日本を代表する先発陣の中でいつの間にか主役に躍り出た。この日で防御率は1.70、勝率も実に.909とともにリーグ1位を堅守。この日4打点と爆発した里崎も「アイツが投げるなら負けられないというプレッシャーがあるよ」と話すように、登板日はチームの誰もが勝利を計算している。
エースに乗せられて打線も今季最多の18点を挙げ3連勝。今季初のカード3タテも見えてきた。
「ここに来て、うちのチームが一気に爆発する時期になったんだと思っている」
バレンタイン監督も上機嫌。一昨年の覇者が乗ってきた。
■データBOX
ロッテ・成瀬が自身初の2ケタ勝利となる10勝目。敗戦数は1で勝率は.909。過去、規定投球回をクリアしての勝率9割以上は7人(うち左腕は1人)で、ロッテでは73年八木沢荘六の.875(7勝1敗)が最高。成瀬は史上8人目の勝率9割以上&球団最高勝率を十分狙える。
★里崎が5の4!
8番に座った里崎が、3本の二塁打と8号3ランで4打点を挙げた。「1打席目から打てたから。きょうはいい感じでしたね」と満足げ。「今年はまだうちは同一カード3連勝がない。問題はあした。勝てば上位との差もグッと縮まる」。7月上旬には日本ハムに3連敗を喫しただけに、お返しを誓った。
◆一回に先制の4号ソロ、二回にも2点適時打を放ったロッテ・福浦
「きのう、一昨日といい勝ち方をしてたから、きょうも流れを作りたかった」
★観客動員100万人突破
ロッテは日本ハム戦で2万9105人の観衆を集め、今季主催試合の観客動員が100万人を突破した。46試合目で、昨季より6試合早い。
さあ、8月は一気にいけよ。