今季最多18得点 3連勝 好投成瀬 初の10勝目
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◇ロッテ-日本ハム14回戦(6勝6敗2分、18時、千葉、29105人)
▽勝 成瀬16試合10勝1敗
▽敗 金村13試合5勝6敗
▽本塁打 福浦4号(1)(金村)オーティズ5号(2)(金村)高橋6号(2)(成瀬)里崎8号(3)(押本)
▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、川崎、薮田、小林雅―里崎
日本ハム 金村、歌藤、江尻、押本―高橋
千葉ロッテは4日、日本ハム14回戦(千葉マリン)を行い、今季最多得点となる18―3で大勝し、約2カ月ぶりの3連勝。先発の成瀬は六回に2ランを浴びたが、6回を5安打に抑えて4連勝で自身初の10勝目をマークした。打線は五回まで毎回の11安打で12点を奪い、勝負を早々と決めた。5日は同15回戦を行い、小野が先発予定。
【評】千葉ロッテは投打がかみ合い3連勝した。
一回二死無走者から中軸のバットで勢いに乗った。3番・福浦が3球目の内角への変化球を思い切り引っ張り、先制ソロ。さらに打撃好調の5番・オーティズの5号2ランで突き放した。その後も見事な打ちっぷりで加点。里崎は3ランを含む圧巻の4安打。
大量援護を受けた成瀬は6回2失点で10勝目。
日本ハムは12失点の先発の金村を引っ張りすぎた。チームも今季最多18失点で連敗。
◆「素直にバット出た」
5番・オーティズが2試合ぶりの一発で試合の流れを大きく引き寄せた。
一回二死一塁、1ストライクから低めのフォークを豪快にすくい上げると、打った瞬間、それと分かる一撃。「(先制ソロの)福浦と同じように力まず、素直にバットを出すことだけを考えた」
ゆっくりとダイヤモンドを回り、本塁ベースで右手人さし指を天に突き上げた。「しっかり勝って、試合後にファンと勝利の喜びを分かち合いたい」。19試合で5本目のアーチに上機嫌だった。
◆3試合連続の先制打
福浦が先制ソロを含む2安打3打点。3試合連続して先制打を放つなどチームの3連勝をけん引した。
一回二死、2ボールから金村の内角に入ってくる132キロのスライダーを右翼席に放り込んだ。「昨日、おとといといい勝ち方をしていたから、いい形で先制して流れをつくりたかった」と笑み。
さらに二回の満塁機に、打撃のお手本のようなピッチャー返しで、二塁左を抜く2点適時打。「2アウトだったので、とにかく後ろにつなぐことだけ考えた。自分のタイミングでボールをとらえている」と言葉は滑らかだった。
◆5回3適時打で4点
千葉ロッテ打線が五回、3本のタイムリーで先発金村をノックアウトした。
この回ベニーの中前打を足掛かりに無死一、二塁から、8番・里崎の三塁線を破る適時二塁打で9―0。「きょうはツーベースばっかりだね」。この日3本目の二塁打に相好を崩した。
さらに西岡が左越え三塁打し11点目。「この1本で変わってくるでしょう。いい感じで打てた」。最後は、早川が初球の真っすぐを中前へ。「勢いで打ちました。7月に札幌で3連敗したときのお返し」と意気込んだ。
◆負けぬ展開これからも
6回を5安打2失点の好投で成瀬が自身初の10勝目をマークしたが、節目の白星よりも「ホームランは悔いが残る。それ以外は良かったのに…」と表情も曇りがちだった。
最初のピンチは二回。二死一、三塁。左打席の工藤に5球全部ストレートで外野フライに仕留めた。「変化球を投げて打たれて悔いを残すより、自分の真っすぐを信じて投げた」。中堅手のグラブに収まると、捕手の里崎を見てしっかりうなづいた。
その後も右打者中心の相手打線に130キロ台の直球でカウントを整え、最後は外角へ沈むチェンジアップで無失点に切り抜けた。「風もあったし、いいところでチェンジアップが決まった」。自分の投球に集中し、切れのある球で相手打線を封じ込んだ。
球数の多さが響き、6回でマウンドをリリーフ陣に譲った。「点を取ってくれたときこそ完投すべきだったが、2ストライクから粘られたし、コースぎりぎりを突いてたので」とはにかみ、「これからも負けないゲーム展開をつくっていきたい」。左腕エースはきっぱり言い切った。
今日のボビー◆ 福浦は重要な選手
「うちの打線もいい攻撃のできるチーム。ここで一気に爆発させる時期になったのかな。福浦はリラックスして打席に入ってくれている。彼はうちの打線にとって重要な選手。成瀬は投げる球が素晴らしい。打者は見づらいし、打ちづらい。自信を持って投げてくれている。(3連勝に)打線もいいところで打っているし、何より投手陣がいい」
俺はオーティズの3ランが大きかったと思うなー。