小林宏、2戦連続完封!無四球11勝目…夏男!8月5年越し13連勝
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蒸し暑さも吹き飛ぶ笑顔だった。9回、最後の打者・礒部を二ゴロに打ち取ると、グラブを叩いて喜んだ。駆け寄る里崎と抱き合った。何よりチームの連敗を3で止めたことがうれしかった。「自分で止めたい気持ちは強かった。1点でも与えると勢いが出るので、ゼロで抑えたかった」2試合連続の完封で11勝目、お立ち台で気持ちよさそうに汗をぬぐった。
無四球、5安打8奪三振の快投だった。序盤は直球の制球が今ひとつだったが、チェンジアップをうまく織り交ぜていった。「最初から完投したいと思っていた。回を追うごとに良くなり、うまく修正できた」走者を背負っても最後まで集中力を切らさず、不調の中継ぎ陣を休ませることもできた。
この白星で8月は、03年から13連勝。「結果がいいだけです」と照れた。しかし、例年調子の良くない7月に走り込むことが、「8月に生きているのかも」とも分析する。世間は帰省ラッシュの時期。だが右腕にとって“夏休み”は全く無縁だ。
バレンタイン監督は「自信を持って投げている」と拍手を送った。最多勝争いも見えてくるが「防御率が重要。成瀬が(リーグ)1位なんで負けられません」ときっぱり。後輩の存在を刺激にして、背番号41はゼロを並べ続ける。
無四球ってのが素晴らしい。