竹原が3点本塁打 継投で守り抜き2位浮上
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◇千葉ロッテ-西武21回戦(ロッテ11勝9敗1分、18時16分、千葉、18523人
▽勝 成瀬20試合13勝1敗
▽S 小林雅43試合2勝5敗24S
▽敗 帆足10試合1勝5敗
▽本塁打 竹原5号(3)(帆足)
千葉ロッテ 成瀬、薮田、小林雅―里崎
西武 帆足、岩崎―細川
千葉ロッテは4日、西武21回戦(千葉マリン)を行い、3―2で逃げ切り、再び2位に浮上した。0―0の四回、竹原の5号3点本塁打で均衡を破った。先発の成瀬は7回2失点で13勝目。八回から薮田―小林雅とつなぎ、反撃をかわした。5日は同22回戦を行い、小野が先発予定。
◆「完ぺきにとらえた」
糸を引くような鋭い打球が左翼席に突き刺さった。四回、竹原が0―0の均衡を破る5号3ラン。「完ぺきに真芯(しん)でとらえることができました」。理想通りの打撃に胸を張った。
初球136キロの外角球を豪快に空振り。2球目、甘く入ってきた121キロのスライダーを逃さなかった。「何とかしたいという気持ちだけで打ちました」。打った瞬間、本塁打と分かる一撃だった。
三回まで毎回先頭打者を出しながら拙攻で無得点。この回も無死から連打にヒットエンドランを絡めて一、三塁としながら2者凡退。「なかなかランナーを出しながら得点に結びつかないという苦しい展開だった」。結果以上に大きな得点となった。
◆大事な一戦、真っ向勝負貫く
防御率1点台とリーグトップを走る成瀬が西武打線を7回2失点にしのぎ、7連勝で13勝目をマークした。「ファンの声援のおかげ。ホームランバッターが多いので、厳しく厳しく行こうと思った。いいピッチングができた」と最高の笑みを浮かべた。
六回までは「自分の生命線」という伸びのある真っすぐと、チェンジアップで打者を牛耳った。七回やや甘く入った球を外野に運ばれ、無死から3連打を許し、犠飛で2点目も失ったが、最後は内角球で二ゴロと力でねじ伏せた。
球数は110球を数え、最後はさすがに疲れを隠せなかったものの「勝ち星を意識しないでいつも通り投げた。七回はコースを意識してしまった」と反省したが、「自分の勝ちも欲しいが、チームが勝てて良かった」。大事な一戦の意味をしっかり意識し、真っ向勝負を貫いた。
リーグを代表する左腕へと成長を遂げた21歳はお立ち台で、「ここからが勝負。気を抜かないように、いかに自分のピッチングを続けていけるか。負けないピッチャーを目指したい」と力強かった。
今日のボビー ◆大きな一発だった
「成瀬は六回まで素晴らしい投球だった。七回はやや制球が甘くなったが、しっかり3つ目のアウトを取ってくれた。今後につながる投球だった。竹原の本塁打はチャンスがつぶれかかった中、非常に大きな当たりだった」
成瀬は今、12球団でも有数の安定感なんじゃない?