ロッテ2位浮上!ハムと直接対決だ
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「一戦必勝の気持ちだった」。打のヒーロー早川は興奮を抑えられない。延長十回二死三塁。守護神・馬原にカウント2-0と追い込まれたが「前の打席(3球三振)があったので、もう一度くると思った」。相手の3球勝負を読み切り、153キロ直球を中前へはじき返して決勝点をたたき出した。初回には、今季から再び取り組んだ右打席で、左翼ポール直撃の5号先制ソロ。一人で全得点を稼いだ。
「彼は本当に素晴らしい勝負師だ」と早川を絶賛したバレンタイン監督だが、指揮官のさい配もさえた。好投の先発・小野を、同点後の六回二死一、二塁で「それが正しい選択だと思った」と左腕・川崎へ交代。その期待に応え、川崎が九回まで3回1/3を無失点。勝利を呼び込んだ。
29日からは首位・日本ハムと直接対決。1試合でも落とせば目前胴上げを許すことになる。だが「まだ優勝の可能性がある。何かありそうな雰囲気も出ている」と早川。最後まで“奇跡”をあきらめてはいない。
目の前で胴上げはさせるな。