ボビーホッとひと息…2位確定でCS地元開幕権ゲット
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「ファンはここで(CSを)見たかったはず。実現できてよかった」
監督室でバレンタイン監督が安堵(あんど)のため息だ。2年ぶりのプレーオフ。ホームで戦えるのと、ビジターで臨むのとでは士気に雲泥の差がある。その一方で、指揮官以上に胸をなで下ろしたのは先発・成瀬だった。
「きょうは悪かった。ふがいない投球で申し訳ないです」と、こぼしたように、この日は5回3失点。降板後にリリーフ陣が追いつかれ最多勝こそ逃したが、粘投で防御率、最高勝率の2冠が確定した。「防御率? 考えないようにしていた。チームの2位を自分で決めたかった」。フォア・ザ・チームのタマモノだ。
先の2人以上に喜色満面なのは関係者。球団は、今季の勝ち頭の成瀬にちなんだ貯金箱を発売。「さらに孫の手など第2、3弾の成瀬グッズも企画中。それをCSで販売したい」(球団関係者)と狙っていただけに、CSの地元開催権も獲得と併せて、まずは万々歳だ。
なんといっても、3試合制の第1Sでは、約5億円の売り上げが見込まれる。それだけに「3位で終わったらクビが飛ぶぞ」(球団首脳)なんて声も上がっていたほどだ。まさに、チーム一丸の勝利ということか。
5億かー。もっと稼げ。