斉藤和攻略!ロッテ第1S突破王手
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第2ステージ(5試合制)は13日から札幌ドームで始まり、第1ステージの勝者とリーグ2連覇の日本ハムが日本シリーズ出場権を懸けて戦う。
ボビーのタクトに彩られた攻撃陣が、天敵・斉藤和を撃破した。「攻撃陣がガッツを前面に戦ってくれた。相手投手は斉藤和。ガッツがなければ食い下がっていけない」。バレンタイン監督は興奮を隠さず、逆転劇を演じた打線をたたえた。
04年8月20日に勝利して以来、シーズン9連敗中の斉藤和を攻略。中心となったのは西岡だ。3点を先制された直後の三回、3連打で1点を返しなお無死一、二塁。ここで打席に入った西岡に、セーフティーバントのサインが出た。「足を絡めて(斉藤和の)リズムを崩したい」と話していた西岡にとって、願ってもないサインだった。
「普通は送りバント。ボビーの攻めも積極的だった。思い切りいけた」。狙い通りに三塁線に転がし、内野安打で満塁。二死後、サブローに同点の左前2点打が飛び出した。
さらに1点を追う四回は、中前へ同点打を放ち、斉藤和KOに貢献。六回は右翼越え適時二塁打を放ち、3安打の大活躍だ。バレンタイン監督は「勝敗を分けたのは西岡の打撃だ」と手放しで喜んだ。
知人の占い師に見てもらったところ「前世は戦場の伝令役。働きが報われず戦死したから、僕は目立ちたがり屋になったらしいです」という西岡だが、今季はお立ち台が一度もなかった。大舞台で常に目標とする場所に立ち「最高です。ラッキーな星に生まれたのかな」とはにかんだ。
チームはCS第1ステージ突破に王手をかけた。9日の相手先発は杉内だが、西岡の次なる秘策は?「初球を思いっきり振ります。当たればホームランやな」。“お祭り男”は、一気に決めるつもりだ。
「前世は戦場の伝令役」> 妙に説得力があるな。