ボビー大誤算…小林宏プロ最短KO
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「今日ほど自分を情けないと思ったことはない」。千葉で無敵を誇ったロッテ・小林宏が、1回1/3を6失点で先発としてはプロ最短KO。怒りを押し殺した険しい表情でマウンドを後にする姿にスタンドがどよめいた。
今季、小林宏は本拠地・千葉マリンスタジアムで7勝無敗、防御率1・43。だが、この日は初回からストライクが入らない。ボール先行の投球で、一死二塁から松中に右越え適時二塁打浴びるなど2失点。二回は2四球などで一死満塁として、本多に中前適時打。なお満塁の走者を残したまま降板となった。
バレンタイン監督が「チームにとって重要な投手」と絶対的な信頼を置いた右腕。7月16日のオリックス戦では、雨のため異例ともいえる2日間スライド登板を敢行するなど、登板間隔を重視し、小林宏中心のローテを組んできた。
それだけに落胆は大きい。指揮官は「今日は変化球の制球に苦しんでいた。自分自身で苦しい場面を招いて、それから抜け出すことができなかった」と嘆いた。
これで、ソフトバンクに第2S進出へ逆王手をかけられた格好だ。それでもボビーは「1年間通してファンのために戦ってきた。ここでもう1試合戦えるのは、いいファンサービスになる」と強気の姿勢を貫いた。
10日の先発は、今季16勝1敗、防御率1・82の成瀬。今季最後の3日ソフトバンク戦は5回3失点だったが「プレッシャーのかかる場面は好きです。投げるからには勝ちます」と気合十分だ。「彼は登板するたびに学習し、向上する投手。それを見せてくれると思う」とボビー。21歳の“無敵左腕”に命運が託された。
ロリユキ、成瀬で連敗は無いぜ。