計5アーチで日ハムに快勝 里崎の2ランで逆転
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◇日本ハム-千葉ロッテ第2戦(14日・札幌ドーム)
▽勝 小林宏、高木、川崎、薮田、小林雅
▽敗 武田勝、押本、萩原、山本、金森
▽バッテリー
千葉ロッテ 、○高木、川崎、薮田、小林雅=里崎
日本ハム 押本、萩原、山本、金森=高橋
▽本塁打
千葉ロッテ 里崎1号2ラン、オーティズ1号ソロ、サブロー1号ソロ、里崎2号ソロ、早川1号ソロ
プロ野球のクライマックスシリーズは14日、第2ステージ、日本ハム―千葉ロッテ(5試合制・札幌ドーム)第2戦が行われ、千葉ロッテが8―1で大勝し、通算成績を1勝1敗のタイとした。
千葉ロッテは1点を追う二回、里崎の左中前2点本塁打で逆転し、続くオーティズのソロアーチなど、この回計4回を奪い逆転。その後もサブロー、早川のソロなど計5アーチを放って圧倒した。
15日の第3戦(午後6時開始)の予告先発投手は日本ハムがグリン、千葉ロッテは渡辺俊と発表された。
【評】千葉ロッテが計5アーチを放って圧倒した。0―1の二回、先頭の4番・サブローが四球で出塁し、5番・里崎が左中間席へ豪快に放り込んで逆転。続くオーティズも左越えソロ、さらに二死一、二塁から早川の適時打で4点目を挙げた。里崎は八回にもソロを放ち1試合2アーチ。
先発の小林宏は四回にアクシデントで降板したが、救援陣が相手打線を封じた。
日本ハムは一回に稲葉の適時打で1点を先制したが、先発の武田勝が二回を待たず4失点KO。続投投手も相手の勢いを止められなかった。
◆里崎1試合2アーチ
里崎が逆転2ランを含む1試合2アーチと大暴れ。頼れる主将のバットが第1戦の勝利で勢いを増す王者・日本ハムを止めた。敵地のお立ち台で背番号22は「僕に風が吹いているとしかいいようがない」、とおなじみのフレーズを交えながら上機嫌に話した。
最初の1本は、1点を追う二死一死一塁。「タイミングが外された」(里崎)というものの、2球目の外寄りのチェンジアップに泳がせたものの思い切り振りぬくと、左中間席に飛び込んだ。「フェンスに当たってくれと思ったが、審判を見たら手を回していたので」と照れ笑い。
「先制されていい流れじゃなかったので何とかいい形でつなげたかった。絶対に負けられない試合。強い気持ちで打席に入った。ベンチ、ファンの気持ちがボールに乗り移り、オーバーフェンスしてくれた」と力強かった。
これで火がついた打線は、オーティズは2者連続弾を放つなどシーズン中にもなかった1試合計5アーチ。「負けるためにここに来たんじゃない。チームのムードは最高潮。勝って、日本シリーズ進出した」と勇ましかった。
今日のボビー ◆いろいろな形で得点
「(四回アクシデント降板の)小林宏は“何とかもう一人アウトを”と思ったが、無理だった。リリーフ陣がいい仕事をしてくれた。川崎は(2死球と打撃妨害で一死満塁とし)あたふたしたが、抑えてくれた。(計5アーチに)うちのチームはいろんな形で点がと取れる。相手がダルビッシュじゃなかったからではない。ダルビッシュにもうちの打者はよかった。きょうは苦手の武田勝にうまくアジャストしてくれた」
勢いはついたけど、勢いに任せるのはやめてね。