ロッテ逆王手!里崎が狙い通りの逆転2ラン!至高の最終戦へ
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ロッテが六回の里崎智也捕手(31)のシリーズ3号逆転2ランなどで日本ハムを5-1で振り切って2勝2敗のタイとし、CS制覇に逆王手をかけた。日本シリーズ進出へ一歩も譲らない両チームは18日の第5戦、ダルビッシュVs成瀬の両エース対決で雌雄を決する。
必ず入る。打った瞬間、バットを高々と放り投げた。六回無死一塁、里崎が、武田勝の外角直球を一撃。中堅左に消える特大のCS3号逆転2ランだ。主将が、大一番でまた打った。
「狙っていました。3発の中で一番の当たり。きっちり仕事ができた」
14日の第2ステージ第2戦、同じ武田勝のチェンジアップを左中間席に特大アーチ。「もう投げてくるはずはない」と初球の直球を予想し、的中させた。
チームを救ったのは、この一発だけではない。1点リードの九回無死満塁。バットを放り投げて、マイケル中村の外角スライダーをコツン。ダメ押しの3点目となる左前タイムリーポテンヒットに変えて「食らいついていこうと思った結果」と満面の笑みを浮かべた。
大舞台になればなるほど、力を発揮する。昨年3月のWBCでも、2次リーグのメキシコ戦で2ラン。「WBCでは何度も相手国に王手をかけられた。ボクは緊張するタイプではないですが、あの大会ほど緊張感を味わったことがない。(今年は)プレーオフでも楽しんでいますよ」。国の威信をかけて戦ったWBCの経験が、いまCSで生かされている。
日本シリーズ進出をかける、18日の最終戦はダルビッシュ対成瀬のエース対決。「第1戦のリベンジを果たす」と里崎が意気込めば、いよいよ出番となる成瀬は「流れはうちのチームにあるので絶対こちらが有利」と自信を見せた。
成瀬を中7日で最終戦に回すという賭けに勝ったバレンタイン監督も笑いが止まらない。「成瀬で、もちろん勝つチャンスはある。1日試合が増えたし、われわれはファンサービスが好きなんだ」と絶口調。2年ぶりの日本シリーズ進出に向け、ボビー劇場を敵地で完結させる。
★バレンタイン監督に聞く
――先発の小野は
「やらなければいけない状態で、よく投げたね。よく1失点に抑えた」
――2番手の川崎は
「七回の三塁へのベースカバー。あれは本当に大きなプレーだった。彼はここまで休養していたので、体力が十分だと思って使った」
――五回には日本ハム・田中賢の左犠飛で抗議したが
「あれは大松の捕球前に、三走(の稲田)が走る動作に入ったように見えた。選手もそのようにアピールしていたし、抗議した」
――終盤の薮田、小林雅の継投は
「薮田はいい仕事をした。ピンチを三振でしのぎ、苦境を乗り越えた。マサも三振を奪い、すばらしい投球だった」
★先発の小野が粘投1失点「最低限の仕事はできた」
先発の小野は五回途中まで8安打を浴びながら1失点。四回に3連打で一死満塁のピンチを背負ったが、小谷野を遊ゴロ併殺打に仕留めて難を逃れた。長打は一本も許さず「単打は仕方がないと思って、粘り強く低めをつくことができました。最低限の仕事はできたかもしれないですね」と振り返った。
◆札幌ドームで観戦したタレントで、サブロー選手の妻、中嶋ミチヨ
「日本シリーズの切符は、すぐ目の前まで来ています。あきらめない! 楽しむ姿は周りを勇気づけます。すべてのロッテファンのパワーを感じてください。パブリック・ビューイングを行なったマリンスタジアムにも、今日もたくさんのファンの人々が駆けつけていました。つらかったときも、悔しかったときも、共に戦ってきた家族もいます。最高の笑顔をみんなにプレゼントしてください。ファイティン!!」
小野晋吾、よく試合作ったな。里崎も勝負強すぎ。