成瀬“無敵左腕”に死角ナシ!
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“無敵左腕”に死角ナシ!成瀬が札幌ドームで決戦前の最終調整を行い、ダルビッシュとの対決に「自分の投球をすれば負けることはない」と、自信の勝利宣言が飛び出した。
泰然自若-。決戦を翌日に控えながら、球場入りから和やかな笑顔を見せた。今季は16勝1敗、防御率1・82。最優秀防御率と最優秀投手(最高勝率)の2冠に輝いた自負が全身からあふれ出ていた。
これまで2人の対決は一度だけ。9月12日の千葉マリンスタジアムだ。軍配は成瀬に上がり、「本当に自信になった。あの勝利があるから、今の自分がある」と特別な試合として胸に刻んでいる。今回の大一番を前に「朝起きた時から『早く明日投げたい』という気持ちだった。こんなのは初めてですね」と、興奮を隠しきれない。
札幌ドームで無類の強さを誇るダルビッシュだが、成瀬も負けてはいない。「ここのマウンドは投げやすい」と8月19日に初登板で完封勝利。リーグトップの4完封すべてがドーム球場で、成瀬も「(優位さは)五分五分。0点に抑えることだけを考える」と、敵地の戦いにも余裕の笑みだ。
今季の日本ハム戦は4戦全勝。パ・リーグ相手には16連勝中と“無敵左腕”の名にふさわしいデータが並ぶ。「あいつは力でみせるタイプ。僕は技術でみせたい」。大一番でダルビッシュを下し、真のナンバーワン投手の座を手中にする。
まさに成瀬は泰然自若。そのまま行けば大丈夫だ。