ヒルマン薮田にラブコール!! 日本では天敵も、今度は一緒に!!
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ヒルマン監督の口を突いて出て来るのは、褒め言葉だけだった。
「とても好きな投手だったんだ。右の救援陣ではエース級で、球種は4つか5つ。直球、カーブ、スライダーにチェンジアップ、フォークも投げる。そのうちのひとつは、まだ私が見たことさえないかもしれない」
印象が強烈なのも当然だ。薮田は04年4月、バレンタイン監督の薦めで先発から中継ぎに転向。それ以降、今季までの対日ハム38試合(レギュラーシーズンのみ)の防御率は1・77で、日ハムを除く他球団(交流戦を含む)の同2・97よりも1点以上低い。薮田にこの2年間で3得点、今年のクライマックスシリーズ第2ステージでも2試合(2イニング)で“完封”されたヒルマン監督は「特にここ2年間、うちに対してはえげつない投球をしていた。いい投手なんだよ」と、恋する相手について語るようにため息をついた。
米有線局FOXスポーツ(電子版)によると、ロイヤルズは2年契約プラス3年目の選手オプションという好条件で薮田と合意間近だという。ムーアGMも「リリーフ投手は2、3人獲得する必要がある」と詳細を伏せつつ、薮田獲得の本気度を示した。
06年3月のWBC米国戦でA・ロドリゲス、デーモン、D・リーを三振に仕留め、他球団の評価も高い。ホワイトソックス、インディアンス、レイズ、パイレーツも右腕と交渉中だ。ヒルマン監督は、自分だけが肌で知っている薮田の力をフロントに猛アピールし、口説き落とすしかない。
ヒルマン、褒め殺しだな。