さよなら ジョニー 今後は世界の”野球伝道師”
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「ジョニー」の相性で親しまれた熱血漢が“野球伝道師”になる。黒木はすでに、野球の普及活動などを行っている「プレイボールプロジェクト」のメンバーに名を連ね、世界の野球途上国で情熱を注ぐ構えをみせている。所属事務所関係者によると、将来的な監督就任を視野に入れ、米大リーグへの“体験学習”も計画中という。
黒木は2001年の終盤に右肩を負傷。それ以来、度重なる負傷に悩まされていた。今季は3月27日の西武戦(グッドウィル)に中継ぎ登板したのみだったが「痛みもなく万全の状態でしっかり投げられていた」と振り返る。それでも、プロは「結果」の世界-。10月2日の戦力外通告後、現役続行を熱望していたが、「いろんな選択肢が消えていき、残された選択肢に引退があった」と吐露。タイムリミットに設定した11月中にオファーは届かず、ユニホームを脱ぐ決断を下した。
現役にこだわり、球団からのコーチ就任要請を断ったことで、引退試合は行われていない。しかし、所属事務所関係者は「48年会などに呼びかけて、引退試合を実現できれば」という。黒木の同い年にはイチロー(マリナーズ)、中村紀(中日)、小笠原(巨人)らのビッグネームがズラリ。ジョニーのラストマウンドが実現すれば、これまでにないビッグな“引退試合”になりそうだ。
ジョニーだけはスペシャル。永遠にスペシャル。