西岡ビッグ契約…23歳では異例の複数年
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「ビックリしましたね。僕が思っていた以上の評価。もっと頑張らないといけないですね」。予想すらしなかった大型契約に、西岡は喜びを抑えられなかった。
まだ23歳だが、球団の提示は3年総額7億円という破格の条件。「この年で複数年契約はなかなかいない。それだけで期待されていると分かる」。西岡のFA権取得は早くても2013年。FAに絡まない複数年契約は極めて異例だ。来季年俸は1億4000万円。24歳シーズンの1億円突破は伊良部、黒木の26歳を抜いて球団最年少記録となる。
本多球団部長は複数年契約を結んだ理由を「彼にはまだ伸びしろがある。毎年交渉を行うより、野球に専念させる形がいいと判断した」と説明した。
今季は自身初の打率3割に到達。星野ジャパン入りを果たし、台湾で行われた北京五輪アジア予選で本戦の出場権獲得に貢献した。「人間としてすごく成長させてもらった。来季、野球選手としての自分に期待している」。言葉に大きな自信がみなぎった。
来年1月には、プロ入り後初めて母校・大阪桐蔭高での始動を検討。日本ハム入りした“怪物”中田との合同自主トレ実現の可能性もある。「目標は3割。盗塁王も奪回したい。シーズンでいい成績を残して、五輪メンバーにも選ばれたい」。千葉で、そして北京で。08年、さらなる高みを目指して疾走する。
北京はどうでもいいから、シーズン頑張ってくれよ。