中田 先輩西岡に教え願うも“空振り”
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「久しぶりだったけど、結構とらえられました」。中田の今年初となるマシン打撃は計71スイング。快音を残し、鋭い打球を飛ばし続けた。これには隣のケージでティー打撃をしていた西岡が「背中から雰囲気が出ていた」と絶賛。平田も「思い切りの良さを学ばせてもらった」と、感嘆の声を上げたほどだ。
先輩たちの賛辞に「うれしいの一言」と気を良くし、その勢いで「プロ入り前に何をやればいいかを聞きたい」と助言を求めたが、西岡は「2連覇の日本ハムに入る選手。教えるとロッテが不利になる」と拒否。思わぬプロの洗礼?に苦笑いを浮かべた。
入団会見で「ダルビッシュさんと対戦したい」と自軍のエースに挑戦状をたたきつけ「ダルビッシュさん、僕のこと嫌いですよね」と頭をかいたが、それもすべてが規格外の中田らしさだ。
プロでの“キャラ設定”も考え済み。西岡を見て「モデル系ですよね。僕はあの(金髪の)髪形は似合わないし、僕がヴィトンを持っても偽物と思われるし…」。それならばと「僕はちっちゃい子に声を掛けられるとうれしい。大阪のオバちゃんたちの声援も力になる」と“癒やし系”で老若男女に売り込む構えだ。
梨田監督の減量指令を「デブでも動けたら最強」と“拒否”したが、それも「僕は監督を絶対に怒らせない。梨田さんの前では全力疾走。毎日、泥まみれになるまでやろうと思う」と力で指揮官を納得させるつもりだ。
8日に入寮し、11日からは新人合同自主トレが始まる。「(高校生活で)仲間の大切さを知った。今の自分があるのは、仲間のおかげ。僕は一番幸せな高校球児だった」。思い出を胸に、中田がプロの道を歩み始めた。
大阪桐蔭出身者は規格外が多いのか?