結成!サブマリンズ 渡辺俊の隣で下敷領充実の51球
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下敷領は絶好のチャンスを逃さなかった。先にブルペン入りしていた渡辺俊の左隣が空席と見るや、そのマウンドへ一直線。アグレッシブなポジション取りで特等席を確保した。51球の投球であこがれの先輩に対して“チラ見”を連発すると「球筋とか投げ方を見させてもらった。同じ投げ方の人を近くで見る機会がないので参考になりました」と声を弾ませた。
下敷領は中学2年の冬に参加した野球教室で横投げを進言され、上宮高入学後に下手投げへ転向。「自分の投球フォームが好きだし、全部自己流です」というフレッシュな後輩を、渡辺俊は「今までは同じタイプがいなくて同じ感覚で話し合いができなかった」と大歓迎。「どんなボールを投げるのかちょこちょこ見てたけど僕も勉強になる」と切磋琢磨(せっさたくま)する構えだ。
バレンタイン監督は下敷領の適性を「緩い球を持ってないのでリリーフだろう」と解説。渡辺俊-下敷領の投手リレーとなれば、新たなオプションとなるだけに「だからこそドラフトで獲得したんだ」とニヤリだ。俊介2世が充実したキャンプを送り、ファン垂ぜんの“サブマリンリレー”を披露できるか注目だ。
下敷領はリリーフかー。一人一殺、いいじゃないか。