ロッテ・清水「第一歩よかった」妻の死から初登板1回零封
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1月17日に夫人の明美さん(享年32)が急逝したロッテ・清水直行投手(32)が28日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフードーム)に実戦初登板。2番手として四回の1イニングを1安打無失点に抑え、納得の表情を見せた。
悲しみを乗り越えて臨んだ今季初の実戦マウンド。1回を1安打無失点に抑えた清水は「第一歩としてはよかった」とうなずいた。
わずか7球で終わった試運転に「投げ足りない」と降板後はブルペンへ直行。試合の模様を流すモニター画面に合わせ、ソフトバンクの打者と対戦するかのようにコース、球種を捕手に指示しながら2回を想定し、20球近く投げ込んだ。
1月17日に最愛の夫人、明美さんが心不全で他界した。失意の中、二軍キャンプからスタートし、ようやく後れを取り戻した。前日27日には自身のブログを今年初めて更新。「一軍合流」を報告すると、ファンから「おれたちがついてる」「お帰りなさい」と激励のメールが相次いだ。
「励まされた。(お返しに)マウンドでいいプレーをみせるしかない」。昨年は6勝10敗に終わり、6年連続2ケタ勝利を逃した。バレンタイン監督も開幕一軍に「まだ早い」と慎重だ。清水は「はい上がらなければならない」と決意を固めている。
「球のキレや細かい制球力はまだまだ。野球ができる環境にあることを感謝したい」。清水は、エースナンバー「18」にふさわしい活躍を誓う。
★“大器”お目覚め!神戸が逆転3ラン
2年目の神戸が、七回無死二、三塁で西山の内角低めのスライダーをすくい上げ、右翼席へ逆転3ラン。「見送ればボール。無心で打った」と笑顔を見せた。身長1メートル91と大型の左打者。立てていたバットを寝かせるフォームに改造し、「素直にボールをたたけるようになった」。バレンタイン監督も「一生懸命練習する選手が結果を出すのはいいね」と大喜びだった。
そうだ、這い上がって来い。