渡辺俊 持ち味発揮
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◆自分の状態しっかり確認
走者を出しながらも打たせて取る持ち味の投球で最少失点に抑えた千葉ロッテの渡辺俊。開幕前の最後の登板で自分の状態をしっかりと確認した。
どの球を投げれば打たれるのか、シーズン中とは違う配球で打者の反応を見た。90キロ台の速いカーブと80キロ台の遅いカーブを試し、「裏をかいてみた」とシンカーを待っていると読んだ打者は直球で内野ゴロ。打者との駆け引きを楽しんでいるようにも見えた。
5回を投げ7安打されたが連打を浴びたのは1度だけで、長打も初回の1本のみ。唯一の失点は五回二死二塁で変化球を右前に運ばれた。「タイムリーにされた球以外は、だいたいイメージ通りだった」。この日投げたかったボールは、ほぼ完ぺきに投げることができた。
「キャンプ中は体を鍛える期間。開幕にぴったりと間に合えばいい」と話していた渡辺俊。その言葉通りに仕上げてきた。「あとは気持ちを入れていくだけ」。予定される開幕3戦目の先発に余裕を持って臨む。
今年もポーカーフェイスでお願いします。