小林宏、また鬼門でけいれん降板
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悪夢再び…。プロ12年目で初めて得た開幕投手の栄誉も、ロッテ・小林宏は右足ふくらはぎけいれんによって、5回1/3を1失点の結果に終わった。
昨年10月14日のCS第2S第2戦。同様のアクシデントで涙の降板となった鬼門・札幌で、またもや不運に見舞われた。「申し訳ないし、悔しいです」と小林宏はうなだれた。
六回一死満塁に悪夢が訪れた。稲葉へ3球目を投じた直後に右足にけいれんを起こして無念の降板。緊急登板の小宮山が稲葉の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を与え、これが決勝点となった。「調子も良かったし、気合も入っていた」という言葉通り、初回に3者連続三振を奪うなど快投を続けた。それだけにバレンタイン監督は「野球は予測のできない事態が起こると、あらためて感じた」とため息をついた。
これまでも同じ症状を繰り返してきた反省から、昨季から果物などでミネラル、鉄分を摂取する取り組みを行ってきた。だが努力は実らず「どうしたらいいか分からない」とポツリ。目指すエースへの道は、波乱のスタートとなった。
エースなら乗り越えろ。