拙攻 連勝止まる 10安打でも1点…10残塁
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オリックスは先発川越が7回1失点と好投。ローズが1号2ラン。
相手を上回る“安打を放ちながら”残塁。千葉ロッテは好機をことごとくつぶし1点しか奪えなかった。
先制された直後の二回、先頭のサブローの二塁打と2死四球で二死満塁。主導権を握る好機だったが、今季初スタメンの根元は見逃しの三振。以降、毎回のように走者を出しながらも打線がつながらず、ホームが遠かった。
七回にようやく4試合ぶり出場の里崎、根元の連打などで二死二、三塁とし早川の適時打で同点。しかし、早川の適時打は投手が打球をグラブではじく幸運な当たり。畳み掛けるような攻撃ができず一気に流れをつかめないでいたところ、粘りの投球を続けていた渡辺俊がつかまり勝ち越された。
休養のため開幕から7試合連続安打の今江がここ2試合欠場。打線は前日の試合は七回まで2安打に抑えられ、この日はつながりに欠けた。キーマン不在であと一本が出なかったが、「いい当たりが野手の正面をつくこともあった。しっかりといい打球を飛ばしていればいつかはヒットになる」。バレンタイン監督は悲観しなかった。
◆ローズの一発にぼう然
千葉ロッテの渡辺俊は八回に2ランを浴び4失点で降板。「もっと慎重にいってもよかった」と自分を悔いた。
相手打線がカーブを待っているのが分かり、うまくタイミングを外す投球だったが、八回「裏の裏をかいた」とあえて投げたカーブを中前に合わされ勝ち越し打を許した。続く3番ローズには、ちょうど100球目、初球の低めのシンカーを狙い打ちされ2ラン。打球が消えたバックスクリーンをぼう然と見つめた。
自身2連勝はならなかったが、試合後はさばさばとしていた。「負けたことは悔しいが思ったところに投げられた」。敗戦を引きずる様子はなかった。
今年も満塁の呪いからは解き放たれないのか…。