小宮山、自分も「プロ失格」…ロッテ
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強風と、気温10度前後の寒さが「精密機械」を狂わせた。同点の7回1死一、二塁。小宮山がフェルナンデスに投げた135キロのシュートは、ほぼ真ん中の絶好球。「風の影響もあったけど、みんな普通に投げているから」左中間席に達した打球を目で追いながら、何度も首をかしげた。
自慢の制球力を欠いた。7回先頭の渡辺直に四球。草野は敬遠したとはいえ、フェルナンデスを含む打者4人に投げた15球のうち11球がボールだった。「ストライクを取るのに四苦八苦するようじゃ。プロ失格だよ。頭を丸めて出直してくる」開幕戦で右足にけいれんを起こし、途中降板した小林宏を「プロ失格」としかったのは3月20日。弟分へのセリフを、自分に叩きつける羽目になるとは思わなかった。
6回に4安打を集め3点差を追いついたが、粘れずに連敗。貯金も底をついた。「小宮山? 渡辺直にストライクを投げてほしくて起用したが、四球で歩かせたのは驚きだった」バレンタイン監督は思わぬ誤算に肩をすくめた。
小宮山、早くも2敗…。