「小学生以来」西岡がプロ初サヨナラ打
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すべての思いが白球を後押しした。「チームとファンの勢いがあって、あそこまで飛んだと思う」とロッテ・西岡。同点の九回二死満塁。内角のカットボールを詰まりながらも左前へ運び、自身プロ初のサヨナラ打だ。ナインの手荒い祝福に、ヒーローが最高の笑顔を見せた。
「(サヨナラ打は)小学生以来です。チャンスでいつも力んでしまうんで…」。だが不振で2軍落ちの福浦に代わり、06年以来の3番に座った3連戦。「自分はそのレベルの打者じゃないけど、福浦さんが帰ってくるまでしっかり3番を守りたい」。強い責任感が殊勲の一打を生んだ。
お立ち台では「今から花見に行くんで、いっぱい楽しんできます!」と“らしい”言葉でファンを沸かせた西岡。散り際が美しい夜桜を眺め、劇的な一戦の余韻に浸った。
福浦、早く戻って来い。