荻野、因縁のスシ食って鬼門破る!
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強気の投球が身上の荻野に、逃げの一手などあり得ない。「スシを敬遠?いや、そこはあえてスシを食べて臨みますよ!」。マウンド同様に度胸満点。目を血走らせながら、高らかにほえた。
悪夢の始まりは、昨年4月28日からの西武3連戦(西武ドーム)だ。新人ながら初登板から無失点を続けていた。だが3連戦直前に食べたスシで、何と「人生で初めて」という食あたりを起こしてしまったのだ。
「あのときは下痢がひどかった」という状態で登板した同30日は、リーファーの1発でプロ初失点。これで“ミソ”がついたのか、昨季の通算防御率2・21に対し、西武ドームでは防御率8・44と完全な鬼門となった。
今季はここまで6試合に登板し、1勝3セーブで失点0。1年前と全く同じ状況だ。背番号「0」ということから「このまま失点ゼロを続けたい」と、無失点記録へ強いこだわりを持っている。
「スシを食べて大丈夫なら、今年はいけますよ」。悪夢払しょくの“快便”…いや快投で、鬼門突破を目指す。
リーファーの1発は鮮明に覚えてる…。