大松が4号逆転3ラン! 魅惑の長距離砲でロッテ3連勝
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直球にタイミング合わせていた。来たのは失投気味のスライダー。球速は違ったが、ロッテ・大松の体勢が崩れることはなかった。
身長1メートル84の左打者。軸足からよどみなく右足に体重を移すと、打球は右中間に弧を描いた。2点を追う四回一死一、二塁で、永井から逆転の4号3ランを放ち「甘い球は引っ張って打ってやろうと…。見に来ていた大学のチームメートに成長した姿を見せることができた」と胸を張った。
「配球とか考えずに、来た球にいかに反応できるか1?」。そのために必要なのは滑らかな体重移動と考えた。オフには母校・東海大陸上部の高野進コーチ(元五輪選手)に師事し、走り方から見直した。この積み重ねも、狙い通りの打撃につながっているようで「(理想の打撃が)徐々にできてきた」と自信をのぞかせた。
失投を逃さない打撃、ひと振りで局面を変える長打力。チームに3連勝をもたらした25歳は強打者への道を歩みつつある。「絶対に打てると自信を持って打席に立っている」。先発出場は対右投手に偏っていたが、右腕、左腕に関係なく中軸打者として固定されるレベルに来ている。
★小野が6回2失点で今季初勝利
ロッテ・小野がアクシデントを乗り越え、今季初勝利を挙げた。一回に折れたバットがスネに当たった。「正直、感覚はなかった」。それでも「きょうは絶対に勝たないといけないという強い気持ちで投げた」。一回のピンチは最少失点に切り抜け、6回2失点と粘って打線の援護を待った。前回登板ではあと1アウトで勝利が消えていた右腕は、6人の先発陣の中で最後に勝ち「遅くなってすいません」とお立ち台で客席を沸かせた。
むしろ、大松は覚醒しないと困る。