ロッテ:継投で逃げ切り5割復帰 楽天は敵地で7連敗
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ロッテが3連勝で5割に復帰した。四回に大松の3ランで逆転し、橋本の適時打などで加点。小野は低めに球を集める丁寧な投球で、今季初勝利を挙げた。大松は「小野さんに勝ちを付けたかった」。楽天は3連勝でストップ。終盤2度1点差に迫る粘りを見せたが及ばなかった。
▽ロッテ・バレンタイン監督 (一回にバットをすねに受けた)小野は、力強く投げてくれた。けが人は多いが、打線もいい所で打ってくれている。
▽楽天・野村監督 ウチの弱点が出た。抜け目ない。見抜く。相手の油断を突く。そういう野球をしていない。
▽楽天・山崎武 (一回に先制左前打)シュートやね。毎度毎度インコースを攻められるから、打つのがうまくなったよ。
○…1点差に追い上げた直後の守り。八回2死二、三塁の場面で、楽天バッテリーは橋本との勝負を選択した。ところが、これが裏目に出る。変化球を右前に運ばれ、致命的な2点を失った。青山は「2アウトだったから……。あそこはゼロで抑えたかった」と話すのがやっとだった。一方、野村監督は「勝負したいと言ってきたが、あそこは満塁策。こっちは50年のキャリアで(敬遠だと)言っているのに。フン」とお冠。先発が崩れた試合を、どうやって拾うのか。楽天が浮上するための鍵になる。
○…6投手をつぎ込んだロッテが、辛くも1点差で逃げ切った。抑え役の荻野が、高めに浮いた球を狙い打たれて2点を失うなど、救援陣が打線に助けられた形。小林雅、薮田が大リーグへ移籍した今季、チームの課題はリリーフ陣。バレンタイン監督は「より多くの機会を投げることで問題はなくなっていくと思う」と、巻き返しに期待していた。
○…ロッテ・大松が四回、楽天・永井のスライダーを捕らえ、逆転3ラン。三回まで、無安打5三振と永井に完ぺきに抑え込まれていたロッテ打線だが、早川、里崎が連打で出塁した初めてのチャンスに4番が最高の結果を出した。15日は大松の東海大時代のチームメートが誕生日で、観戦に来ており、「成長した姿を見せることができた」と満足そうだった。
最後ヒヤヒヤだったな。