ロッテ唐川プロデビュー! 中田、由規よりひと足先に
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昨秋ドラフトでともに注目を集めた日本ハム中田、ヤクルト由規の2人より、ひと足先に1軍のマウンドで先発デビューすることに。「(1軍で)投げることを目指してきた。毎日やってきたことが生かされたと思う。中田と由規より早い? チーム事情もあるし、2人よりも早いとか(意識は)ありません」と淡々と語っている。
確かに今回の昇格には、それなりのチーム事情があった。先発の一角、久保が開幕から不調で、出場登録を抹消。しかも、ゴールデンウイークで9連戦に突入し、コマ不足となる先発陣の穴を埋める役割だ。そうはいっても、ロッテの若手投手陣の中で唐川はピカ一の推奨株。イースタン3試合で1勝1敗、防御率1.80。MAX147キロの直球とキレのあるスライダーで安定感も抜群だ。バレンタイン監督も「マウンドで落ち着きをもって投げていると聞いている。1軍のマウンドは今までと違うし、相手のホークスは厳しい打線だが、唐川の準備はできていると思う」と、潜在能力に期待をかけている。
とはいえ、デビューの舞台は博多。鷹党が埋め尽くすスタンドは異様な重圧を与えるはずだ。そんな敵地に乗り込むルーキーへ、アドバイスをおくったのが左腕エースの成瀬。
「プロの1軍の試合は、高校のときと全然違う。ピンチのとき、いかに自分の投球ができるか。そのためには(マウンドで)無表情でいければいいんだけど」と、鉄仮面のススメだ。
昨季ブレークした成瀬の最大の原動力は、絶妙な制球力とマウンド上での無表情。「どんなに打たれても顔色ひとつ変えずに、淡々と投げるのがすごい」とパ各球団の打者に脅威を与えたほどだ。
「(ピンチで)ツライ顔をしたらバッターにつけ込まれますからね。いい球を打たれても打者がうまかったといい方に考えてほしい。気付いたことは(本人に)いってあげたい」と全面支援を約束。23日の西武戦でロッテは、2-1と快勝し、3連勝で首位西武に0.5差に迫った。この勢いを借りて、プロ初勝利も“ビッグ3”一番乗りといきたいところだ。
うちはポーカーフェイスが多いよな。