小野7回1失点 逆転勝ちで3連勝
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◆橋本が勝ち越し打
千葉ロッテの橋本が、逆転の2点適時打を放った。
二死二、三塁で迎えた四回の第2打席。初球の直球を見逃し1ストライクとなってからの2球目、カットボールにバットを折られながらも中前に運んだ。
「強烈に詰まりましたが振り切った分、抜けてくれた。気合勝ちですね」。積極的に打ちにいく姿勢が好結果を生んだ。
◆早川持ち味発揮
千葉ロッテの早川が、攻守で持ち味を発揮した。
四回の守りでフェンスに達しそうな大飛球をランニングキャッチ。試行錯誤を重ねてきた打撃でも「いい方向に向かっている」と、先頭だった直後の攻撃で中前打を放ち橋本の逆転打をお膳立(ぜんだ)てした。
この日は球団が招待した母校の県立船橋高の生徒たちが大勢観戦に来ており、後輩たちにいいところを見せた。
◆小野“女房”支えられ2勝目
小野は今季最長の7回を投げ1失点。二回以降三塁を踏ませず2勝目を挙げた。
一回、打者2人で1点を失った。先頭にファウルで粘られ11球投げた末に四球。武器のシュートが指先に引っかかり「ものすごく意識してしまった」。制球が不安定になり、次の打者に適時二塁打を浴びた。
自分の投球を見失い一回だけで3四球、35球。「何やってんだ」。ふがいない内容に腹を立てたが、その右腕を女房役が支えた。
「初回はどうなるかと思った」と言う捕手橋本は、シュートが不安な分、スライダー中心の配球にした。「何とか修正でき粘り強く投げてくれた」と、8番細川からは3三振を奪い、長打は1本だけに抑えた。
試合後は約8年ぶりに2人でお立ち台。「ナイスピッチング」との言葉に「全然です。すみません」と投球に納得のいかない表情の小野。「将(橋本)がうまく引き出してくれた」。自分を生かすリードをしてくれ、逆転打も放った橋本に小野は感謝しきりだった。
千葉ロッテが逆転勝ち。0―1の四回、早川、福浦の連打から二死二、三塁とし橋本が中前に2点適時打。先発小野は一回に失点したが立ち直り、7回1失点で2勝目を挙げた。
西武は一回に石井義の適時二塁打で先制したが、以降は三塁を踏めず連敗。
今日のボビー ◆リリーフ2人いい仕事
「小野は初回こそ点を与えたが、その後はピンチを切り抜けてくれた。リリーフ2人もいい仕事をしてくれた。勝利に必要な点は取れたがミスがあった。ミスをなくしていかないといけない」
早川も復調気味。イイヨー。