オーティズ 打球にグラブ投げちゃった
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両軍ベンチがあ然となった。「ああいうプレーは、これからは見ることがないと思う」。バレンタイン監督が怒りをあらわにする珍プレーで、ロッテが後味の悪い敗戦を喫した。
2点ビハインドの五回。栗山の一、二塁間への打球は一塁・ズレータのグラブをかすめ勢いを失い右翼前へ転がった。そのときだ。二塁・オーティズが、突然、左手のグラブを右手で外し、打球にぶつけて止める暴挙を犯した。
野球規則7・05(c)に該当する珍プレーで、栗山の記録は三塁打となり、石井義の中犠飛で痛恨の3点目を献上。ベンチでオーティズを“事情聴取”したボビーは「『自分が何をしたか分からない。魔が差した』ということだった」と苦々しい表情で説明した。
審判員として30年以上の実績を誇る前川パ・リーグ審判部長も「初めて見た」と絶句。オーティズは「なぜああいう行動に出たのか…。チームに申し訳ない」と涙目で謝罪したが、前日の新人・唐川の快投を打ち消し、チームは再び借金生活。大きな代償を払うプレーとなった。
まあ、打ってくれりゃいいよ。