ロッテ:投打かみ合い快勝 日本ハム、グリンが制球難
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ロッテが投打にかみ合って快勝。1点リードの四回2死から、3長短打に3四球を絡め、5点を挙げて突き放し、六回にも2点を加えた。新人の唐川は緩急をうまく使い、8回4安打2失点で3連勝。日本ハムは先発グリンの制球が悪すぎ、梨田監督は「崩れ方がひどすぎた」。
▽日本ハム・梨田監督 (唐川は)こっちが打てないのか、向こうがいいのか分からなかった。次はこうはいかない。
▽ロッテ・バレンタイン監督 (13日が58歳の誕生日)すべての勝利は格別だが、さらに良いものになった。若い偉大な投手がよく投げてくれた。
◇唐川、初登板から先発3連勝…ドラフト制度導入以降2人目
ロッテの唐川(千葉・成田高)がデビューから3連勝を果たした。高校を卒業したばかりの新人が初登板からすべて先発で3試合3連勝したのは、ドラフト制導入以降、87年の近藤真一(中日)以来2人目の快挙。だが、唐川は「連勝は特に意識していなかったけど、勝ててうれしい」とこともなげだった。
8回を投げ、4安打で無四球2失点。奪三振も9を数え、数字だけを見れば好投だが、「前の2試合に比べ、調子が悪かった」と振り返る。しかし、「修正しながら、ストライク先行を心がけた」と新人離れした冷静さで投げ続けた。
五回、先頭の稲葉にソロ本塁打を打たれるまで完ぺきに抑えていた。プロで初めて本塁打を打たれ、並の新人なら一気に崩れそうな場面でも、「本塁打の後、崩れるのは絶対避けたかった」と表情も変えず、後続を3人で打ち取った。
さらに七回。稲葉との対戦では、捕手・金沢の直球のサインに首を振り、初球から本塁打を打たれたのと同じチェンジアップ。コースが甘く、右翼線に二塁打されたが、「『打たれた球は投げてこない』と打者が考えるだろうと思って投げた」と強気な面も見せた。
バレンタイン監督は「若いのに、この落ち着き。素晴らしい」と称賛する。冷静さと攻めの気持ちを併せ持つルーキーが、どこまで連勝を伸ばすか。指揮官ならずとも楽しみが増えた。
○…ロッテは、先発の新人、18歳の唐川(成田高)を、同じ千葉県出身のベテランたちが援護した。32歳の早川(船橋高)が先制の1号ソロを放ち、四回には同じく32歳、プロ15年目の福浦(習志野高)が2点適時打。
早川は「若い投手だし、とにかく先制してあげたかった」。福浦も「同じ千葉県出身として打てて良かった」と満足そうだった。
早川も福浦もようやく調子が出てきたか?