唐川の投球は先乗りスコアラーがチェックしていたが、3戦3勝となったことで、警戒をさらに強めた。18日の広島戦(東京ドーム)後にはスコアラー室でデータを洗い直すなど、対策に余念はない。導き出された答えはカーブ、スライダーなどの変化球よりも、まずは140キロ台後半の直球をとらえること。篠塚打撃コーチは「いろいろ詰め込み過ぎても仕方がない。難しく考えさせたり拘束しないようにしたい」と言えば、小笠原は「出たとこ勝負」と感性を大事にする構えだ。
交流戦前に下位チームの横浜、広島相手に2勝4敗で借金は3。原監督が「ステップアップの材料にしたい」と位置づける24試合。その初戦で、勢いのある右腕を攻略し上昇のきっかけとする。
≪高橋尚 ロッテの足に警戒≫
シーズン開幕戦とのW開幕投手を務める巨人・高橋尚はジャイアンツ球場で最終調整。「(ロッテ打線は)大きいのはないけど足を絡めてつなげてくる」と警戒を強めた。昨季交流戦で4勝0敗の左腕だが、公式戦初対戦で千葉マリンでの登板も初体験。心強いのは今季ロッテから移籍した藤田の存在で「いろいろ聞いてますよ」と対策は万全の様子。その藤田も古巣との対戦に向け「普通に投げれば抑えられる。まあ見ていてください」と自信たっぷりに話した。また中継ぎ要員として林が今季初めて1軍に昇格する。
いきなり巨人ってのが唐川スター街道を予感させるよな。